サプリメントと薬の違いとは?摂取量の目安・上限と、選ぶ前に知っておきたい考え方

食事を土台に、サプリメントは補助として位置づける考え方を表したイラスト

「サプリメントって薬とどう違うの?」「たくさん飲めば、その分効果が出る?」。ダイエットや筋トレを始めると、サプリメントについての疑問がよく出てきます。

サプリメントは便利ですが、種類を知り、自分に合った量を考えて使わないと、期待した結果につながらないことも、体に負担をかけることもあります。この記事では、サプリメントを選ぶ前に知っておきたい基本の考え方をまとめます。

この記事のポイント
  • サプリメントは「食事で補いきれない栄養素を補うもの」。病気の治療を目的とする薬とは別物。
  • ちょうどよい量は、体格・食事・活動量で人それぞれ。表示量を超えて自己判断で増やさない。
  • 摂取目安量と上限量があるので、「たくさん飲むほど良い」とは考えない。

この記事は、パーソナルトレーニングの現場での一般的な情報をまとめたものです。特定の症状の改善や効果を保証するものではありません。持病がある方、妊娠中・授乳中の方、薬を服用している方は、サプリメントを始める前に医師・薬剤師にご相談ください。

目次

サプリメントと薬の違い

薬(医薬品)は、病気の治療や予防、症状の改善といった明確な目的のために作られ、国が有効性と安全性を審査したものです。一方、サプリメントは法律上は食品に分類され、病気の治療を目的とするものではありません。(厚生労働省)

サプリメントの基本的な役割は、食事だけでは取り切れない栄養素を、錠剤・カプセル・粉末・液体などの形で補うことです。つまり、食事が土台で、サプリメントはあくまで補助という位置づけです。何か症状が出ているときに「飲めば治る」ものではないので、症状が気になる場合は、まず医療機関に相談しましょう。

食事を土台に、サプリメントは補助として位置づける考え方を表したイラスト

「ちょうどよい量」は人によって違う

サプリメントを考えるうえで大切なのが、量と体の反応の関係です。栄養素は、足りなければ不足し、摂りすぎれば体に負担がかかります。そして「ちょうどよい量」は、人によって違います。

たとえば「1日2粒」と書かれたマルチビタミンを、身長150cm前後の小柄な方と、身長180cm前後の大柄な男性が同じように飲むとします。体格が違えば、血液の量も、食事の量も、エネルギーの消費量も違います。必要になる栄養素の量も、人によって変わってくるのが自然です。

ただし、だからといって「自分は大きいから多めに飲もう」と、表示されている量を超えて自己判断で増やすのはおすすめできません。後で触れる「上限量」があるためです。量を調整したいときは、トレーナーや薬剤師、医師などの専門家に相談しましょう。

摂取目安量と上限量がある

国が示している「日本人の食事摂取基準」では、栄養素ごとに、不足を防ぐための量(推奨量など)と、摂りすぎによる健康被害を避けるための上限(耐容上限量)が示されています。(厚生労働省)

サプリメントの目安量は、この基準をふまえて、上限よりも余裕をもって設定されていることが多く、「表示の目安量を守って飲む」ことが基本です。ここで注意したいのが、次の点です。

  • 複数のサプリメントを飲んでいると、同じ栄養素が重なって、気づかないうちに摂りすぎになることがある(マルチビタミンと単体のビタミン、など)。
  • 脂溶性ビタミンやミネラルのように、体にたまりやすく、摂りすぎが問題になりやすいものがある(詳しくは、ビタミンの記事、ミネラルの記事で解説します)。
  • 「天然だから」「食品だから」という理由で、安全と決めつけない。

目的によって、優先する栄養素は変わる

ダイエット、健康維持、筋肉を大きくするバルクアップ。目的によって、意識したい栄養素は少しずつ変わってきます。ただ、どの目的でも共通するのは、まず食事・睡眠・運動を整えることです。サプリメントは、その土台のうえで足りない部分を補うために使います。

ダイエット中のサプリメントの考え方については、ダイエット中におすすめのサプリ【4選】の記事でも紹介しています。

気になるときは、血液検査で確認する

サプリメントを続けるときに、いちばん安全に自分の状態を確認できるのは血液検査です。特に、肝臓の数値(AST、ALT、γ-GTPなど)に変化が出ていないかは、確認したいポイントです。サプリメントの成分は肝臓で処理されるため、量が多すぎたり、体質に合わなかったりすると、負担がかかることがあります。

また、肌荒れや疲れやすさなどがあるからといって、ビタミンやミネラルを増やすだけで解決するとは限りません。栄養素がきちんと吸収されていない、腸内環境が乱れている、睡眠不足など、原因はさまざまです。気になる症状が続くときは、自己判断でサプリメントを増やさず、医療機関で相談してください。サプリメントを積極的に使っている方は、健康診断を年1回以上、できれば年2回ほど受けて確認する、という考え方もあります(ReAmのトレーナーの考え方です)。

まとめ:まず食事。サプリメントは「量と種類」を知って使う

  • サプリメントは食品で、食事で足りない栄養を補う補助。薬の代わりにはならない。
  • ちょうどよい量は人それぞれ。ただし、表示量を超えて増やすのは避ける。
  • 目安量と上限量があり、重複にも注意。気になるときは血液検査で確認する。

参考文献・出典

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